クールなお医者様のギャップに溶けてます
「もう一つはペンか。高そうなペンだな。」

「先生、支給されてるボールペンを使っているので…。」

毎日使うものなだけに消耗が激しいペンは物品として毎週請求し、事務の人が届けてくれる。
それを私たちは使わせてもらっているけど、院長や藤井先生たちはダサいとか言って、独自でこだわりのペンを購入している。

特に神野先生の前任医師はペンにこだわっていて、品の良いシルバーのボールペンを白衣の胸ポケットに入れていた。

「そのボールペン素敵ですね」と言ったら奥様からの贈り物だと言っていたのを思い出して、先生へのプレゼントに選んだんだ。

「わざわざ替えまで付けてくれるなんて、気が利く君らしいプレゼントだな。ありがとう。早速明日から使わせて貰うよ。」

良かった。喜んで貰えたみたいで。

「私の方こそこのぬいぐるみありがとうございます。大切にしますね。」

「いや、それはプレゼントじゃない。プレゼントは他にちゃんとある。」
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