クールなお医者様のギャップに溶けてます


「さっきはどうやって落ち着かせた?」

「!!」

処置に使った器具や内視鏡のファイバーを洗っていると後ろから急に声をかけられた。

夜間の病院は静かだ。
急に声をかけられるとびっくりする。
多分、5ミリ位浮いた、と思う。

ゆっくり振り返ると内視鏡室のドアの所に腕を組む神野先生がいた。

「先生…でしたか…。お、驚かさないで下さいよ。」

「何をしたんだ?」

「た、大した事はしていません。」

「ふーん。じゃあ、何であの患者に薬剤アレルギーがあるのを知ってた?」

「たまたま…です。」

「たまたま、ねぇ。」

あの患者さんは私の内視鏡研修が終わってから初めて院内で検査の補助に入った時の患者さんだった。
その時も同じようにパニック状態で(あの時は検査が怖いって騒いでいたなぁ。)鎮静剤を投与した後、ショックを起こした。
こんな事あるのか、っていう位大変だったから覚えていたのだ。
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