クールなお医者様のギャップに溶けてます
翌週の火曜日。
朝の準備をしている時に内視鏡室のスタッフみんなに勉強会の話しをしてみる。

「金曜日に大学病院で勉強会があるらしいんですけど、神野先生が一人だけなら参加費出してくれて連れて行ってくれるらしいんです。誰か行きませんか?」

「神野先生と一緒に?行く!」
「私も行きたいです!」
「私もー!」

おぉ!
立候補者が3人(独身)も!

「じゃあ、誰が行くかは相談して決めましょう!そして勉強会の報告よろしくです!」

私が、私が、と言い合う3人を横目に小さいガッツポーズを作っちゃう。

これで行かずに済む。
神野先生が人気のイケメンで良かったー‼
イケメンばんざーい!

…と思ったのもつかの間。

「その勉強会には本山さんを連れて行くから。」

げ⁈
神野先生、いつの間に部屋に入って来てたの?

「私たちの中の誰かではダメですか?」

立候補者のうち、一番年下の検査技師の女の子が私の言いたい事を言ってくれた。
よく言ってくれた!技師ちゃん素敵っ!

全員の視線が技師ちゃんから先生に注がれた時、ふぅ、と先生が一息吐いた。

「本山さんは前に大学病院で研修をした事があるんだ。だから久しぶりに連れて行こうと思ってる。君たちにはまた別の機会で声を掛けるよ。」

声掛けてくれるってー♡きゃあー♡
って盛り上がっている所申し訳ないんだけど、私、今先生に睨まれている…

「本山さん、ちょっと。」

しかも呼び出し…。
もう本当に嫌…。
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