天狗娘は幕末剣士


「……あの、土方さん、私別に部屋なんていりませんし、雑魚寝でも大丈夫ですよ?」




「アホか。

 そんなことして、女だってことがバレたらどうする。

 お前、間違いなく襲われるぞ」




う……それを言われると、何も言えない……




「それに、もし白竜って奴が来た時に、平隊士じゃ相手にならねえだろ。

 相当強えんだろ?そいつ」




「あ……」




そうか、忘れてたけど、白竜さんはまだ私の命を狙っているんだった。




今のところは何も無いけど、気は抜けないよね……




「斎藤の隣は、総司の部屋だしな。

 白竜が来たとしても、太刀打ちできるだろう。

 ……と、まあ、そういう訳だ。

 いいな、斎藤」




「分かりました」




斎藤さん、あっさり了承しちゃったけど……




私、まだ気持ちがついて行けないよおお!!




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