夜が明けたら、君と。
*
ホテルの上階は遮るものが少ないせいか朝日の入りもいい。
私は窓から差し込む光で目を覚ました。
隣にはまだ男が、……イチヤが寝ている。
あごひげが少し伸びていて、頬ずりしたら痛そう。
でもやってみたい欲求に駆られて、苦笑する。
夢の一夜は、もう終わったのにね。
私はこっそりベッドから抜け出し、衣類や荷物を全てまとめてバスルームへ向かった。
さっとシャワーを浴びて、起こす前にここから去ろう。
夜が明けて、ようやく彼を許す気持ちになってきた。
遠距離恋愛で寂しかったのはお互い様なのに、我慢できなかった彼を許せなかった。
だけど私だって、本当は弱かったんだ。
間違いの一夜でこれほど満たされるほどに。
これでイチヤが先のある相手なら良かったと思うけれど、彼は既婚者。
綺麗にお別れしていい思い出にしたい。
世の中には、ままならない事が多すぎる。
メイクまで済ませてバスルームを出ると、ドアノブに手をかけていた右腕を引っ張られ引きずり出される。
空気が冷たい、と思っているうちにバスルームの扉が音を立てて閉められ、私の目の前に昨日何度も見つめた顔が至近距離で近づく。
上半身裸の彼が、私を壁に押し付けた。
ホテルの上階は遮るものが少ないせいか朝日の入りもいい。
私は窓から差し込む光で目を覚ました。
隣にはまだ男が、……イチヤが寝ている。
あごひげが少し伸びていて、頬ずりしたら痛そう。
でもやってみたい欲求に駆られて、苦笑する。
夢の一夜は、もう終わったのにね。
私はこっそりベッドから抜け出し、衣類や荷物を全てまとめてバスルームへ向かった。
さっとシャワーを浴びて、起こす前にここから去ろう。
夜が明けて、ようやく彼を許す気持ちになってきた。
遠距離恋愛で寂しかったのはお互い様なのに、我慢できなかった彼を許せなかった。
だけど私だって、本当は弱かったんだ。
間違いの一夜でこれほど満たされるほどに。
これでイチヤが先のある相手なら良かったと思うけれど、彼は既婚者。
綺麗にお別れしていい思い出にしたい。
世の中には、ままならない事が多すぎる。
メイクまで済ませてバスルームを出ると、ドアノブに手をかけていた右腕を引っ張られ引きずり出される。
空気が冷たい、と思っているうちにバスルームの扉が音を立てて閉められ、私の目の前に昨日何度も見つめた顔が至近距離で近づく。
上半身裸の彼が、私を壁に押し付けた。