好きだからこそ。
きっと、隼斗は全て本当のことを話しているのだろう。
私とケンカをして、ヤケになってて、お酒を飲んで、
酔っぱらって、一度の過ちを犯してしまったのだろう。
隼斗は、一度も私に嘘をついたことはなかった。
約束だって、一度も破ったことはなかった。
いつも優しくて、私の隣で笑ってくれていた。
__そう。その女の人との関係があった後も。
隼斗は変わらず、ずっと優しく笑っていた。
.............何事もなかったかのように。
そんな隼斗のことが怖くて、堪らなく悲しかった。