彼と私の問題点を考える
密かに佐和のお菓子が食べられただけで私は結構満足してたんだけど。


「さて、美月の部屋わかる?」


「はい?」


「私の左隣の部屋だから」


「え、何が?」


「ノックとかいいから、お願いね」


「いや、ちょっと待ってよ。私いらないんじゃなかったっけ?」


「いらないわけないじゃん」


食べ終わった食器をキッチンへと片付ける佐和を思わず引きとめて聞き返す。


佐和はきょとんとした顔で振り返ると、酷く自分勝手な事を言った。


「だって涼香がいかないと私がお母さんに許して貰えないし」


「はい…?」


「今回凄い怒られてさぁ。家出てけって言われちゃって。そんなの実際不可能だし、どうしても美月を退学させるわけにいかなくて」


「ちょっと待って。言ってる意味がよくわかんないんだけど……」

 
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