彼と私の問題点を考える
美月の人懐っこさには感心する。


こんな風に素直だから佐和に遊ばれるんだろうけど。


「で、こいつ、優斗っていうんだけど、俺の友達なんだ」


少し不貞腐れたように隣に座る綾瀬くんをついでとばかりに私に紹介した。


綾瀬くんはそれに嫌な顔ひとつせず、ぎこちない笑顔で笑った。


「さっき下で会ったよね」


「あ、はい。すみません、変なタイミングで来ちゃって…」


「私の方こそ今日は邪魔だと思ったんだけど…」


「そんなことないし!むしろ優斗が邪魔―…んぐっ」


「美月、口にお菓子のカスついてるぞ」


「ぷはっ、何すんだよ!苦しいだろ!」


仲がいいと、一目みて分かった。


だから尚更私は邪魔だと思うんだけど、一応綾瀬くんに自己紹介をした。

  
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