蒼風
そして‥


いやなぜ縛られてるんでしょう。


そもそもの疑問。


腕縛られてて痛いんですけど。


「で、名前は?」


目の前の副長さん怖い。


ってかもう、空気感が怖い。


「雪野華です。」


今更だけどさ、今更だけどさ、今更だけどさ←大事なことなので3回


新選組の屯所だね!ここ!


なぜ、副長とか沖田とか斎藤とかで気付かなかったんだろすぐに。


「ふーん。で、お前はどっから来たんだ?」


‥‥‥。


そこはきかないでー。


『‥‥‥‥。』


「あれぇ?華ちゃん答えないの?さっさと答えないと斬っちゃうよ?そんなに待てないんだ僕。」


やめてくれ沖田さん。


あんたが言うと冗談に聞こえないっていうか本気なんだろうけど‥。


「沖田は黙ってろ。はやく答えろ。」


言うしかないんですかね。


言わなかったら斬られるんだよね。


言ってみるか‥。


『あの、未来‥。から来ました。』


「‥‥‥‥‥‥‥。」


「はあぁぁぁぁぁぁぁ!?」


大絶叫。


「やっぱこの子ほんとにおかしな子だったんだ!」


やめろ。沖田さんやめろ。


変人扱いするなよ。


「待て、本当かどうかがわからない。」


ごもっともなご意見です。副長さん。


「証拠は?」


どうすれば認めてくれるのかなぁ。


『あ、まずあたしの服装です。』


そう、服は制服のままだった。


「洋装は珍しいが、まぁ目にしないものではない。確かに見たことない型だがな‥。他には?」


だめかぁー。


まぁ幕末だし。


いるんだろうね。洋装の人も。


『じゃぁ‥』


何があった?決定的で、敵と思われないもの。


何が‥。


思い出せっ歴史を‥


あ、


『梅の花 一輪咲いても 梅は梅』


副長さんには効果覿面ではないかと?


「あぁぁぁぁぁ!?」


「あはははー」


はい、心当たりがあるみたいですね。


「てめぇそれを何処で知った。」


『未来ではだいぶ有名ですよ。』


「‥‥‥。まぁいい、未来からきたと信じよう。ここで、無罪の人間を殺してもな‥。で、お前は行く当てはあるのか?」


おお!認めてくれるのね!


よかったー!


『ないですねー。』


むしろあったら怖いだろ。


「どうします?この子。」


「仕方ない。暫くここで預かるか。流石に、追い出すなんて無情なことはできない。」


「さっすが副長!モテる人は違いますねー。」


「黙れ沖田。」
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