蒼風
『で、誰?』


「詮索はよくないよね?華ちゃん?」


おっと総司怒らせたか‥?


『いやだって、局長さんと副長さんがそろって屯所でもてなすって珍しいじゃん?』


そう、夕方、なんと屯所に来客があり、あの2人が丁重にもてなしてたんだ。


気にならないわけがない!!!


あたしの好奇心は強いんだ。


「はー。華は好奇心、強い子だった‥。」


呆れないでください。


『気になるもんは気になる!』


「仕方ないなー。伊藤甲子太郎さんだよ。」


『伊藤甲子太郎‥‥!?』


げ‥。


とうとう来たか伊藤甲子太郎め‥。


消え去れー。誰かにでも斬られてろ!


「え?華知ってんの?」


『知ってるも何も‥。うん。今度言う。』


さて、どうするか。


油小路の変は起こしたくない。


だって藤堂さん死ぬもん。


なんとしてでも止めないと。


それに隊士たくさん連れていかれるし。


むー。どうしよう。


でもな止めていいのかなぁ。


先日からの悩みである。


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