トライアングル a white time
何よぉ。
まだイジメ足りないっていうのぉ……? この二人。
さっきまでイイ女に向かっていた筈の私は、一気に、暗いイジメられっ子へと巻き戻しされていく。
暗くて、辛い……。
「あっれぇ~。お前、髪ほどいてるとイメージ変わるじゃん」
「え」
にへにへと上から全身に視線を流され。
「かっわイイ」
……は?
「なぁ、矢島。可愛いよなぁ」
コジマがヤジマに言う。
「おぉ。い~ね、マジ可愛いんじゃね?」
ヤジマがコジマに答える。
「……あの?」
児島が私の周りをぐるぐる回り「可愛い」を連呼して。
矢島が携帯を取り出し「番号教えて」だの「今、暇? 俺は暇」……だの。
……。
只のナンパ野郎になっている。
その後も暫く。
矢島、児島、矢島、児島、やじまこじまヤジマコジマ――――……。
勝った方に景品でも出るのかというくらい、順番に褒め称えられた。
「まっじ可愛い~」
「……」
マジ気持ち悪い。
まだイジメ足りないっていうのぉ……? この二人。
さっきまでイイ女に向かっていた筈の私は、一気に、暗いイジメられっ子へと巻き戻しされていく。
暗くて、辛い……。
「あっれぇ~。お前、髪ほどいてるとイメージ変わるじゃん」
「え」
にへにへと上から全身に視線を流され。
「かっわイイ」
……は?
「なぁ、矢島。可愛いよなぁ」
コジマがヤジマに言う。
「おぉ。い~ね、マジ可愛いんじゃね?」
ヤジマがコジマに答える。
「……あの?」
児島が私の周りをぐるぐる回り「可愛い」を連呼して。
矢島が携帯を取り出し「番号教えて」だの「今、暇? 俺は暇」……だの。
……。
只のナンパ野郎になっている。
その後も暫く。
矢島、児島、矢島、児島、やじまこじまヤジマコジマ――――……。
勝った方に景品でも出るのかというくらい、順番に褒め称えられた。
「まっじ可愛い~」
「……」
マジ気持ち悪い。