【番外編:完結】*花は彼に恋をする*〜その後の2人の夏の愛恋〜

この幸せが途切れる事なく

結婚するまで…ううん…。

結婚してからも永遠に続いて欲しい…。


そう思いながら

ふと周囲に視線を向けると

「……!!」

そこには

打ち上げられる花火を見ながら

肩を寄せ合っているカップルや

手を握り合っているカップルや


…キスを交わしているカップルもいた。


周囲に構う事なく

こんな時だから無礼講なのか

堂々とお互いに愛している姿や

その光景を目の当たりにした瞬間

私は思わず彼の浴衣の裾を

キュッと軽く摘まんでいた。


『うん?』

彼は口にしていた缶ビールを離すと

『…どうかした?』

と、私に視線を向けた。


「………あっ。」

私の大好きな漆黒の瞳に見つめられて

私の胸のドキドキは加速する。

摘まんでしまった手の

引っ込みがつかなくなり

恥ずかしくなってきて思わず俯くと

『…玲花。何?思ってる事言って?』

彼の左手が私の頭に優しく置かれた。

そっと見上げると

若干不安そうな表情を浮かべた彼が

私を覗き込むように見つめていた。

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