【番外編:完結】*花は彼に恋をする*〜その後の2人の夏の愛恋〜
「……あの…その…。」
恥ずかしい…。
不覚にもいい年した27歳の大人が
周囲のカップルのキスに
ドキッとしてしまったなんて…。
『……玲花?』
答えない私に
彼は缶ビールを飲み切ったのか
缶を横に置くと
困惑したような表情を浮かべながら
私を見つめた。
………そうだ。
これだけは伝えておきたい事があった。
恥ずかしいけど伝えなきゃ…。
「……翔英さん。」
大好きな彼の名前を呟きながら
そのまま彼の漆黒の瞳を見つめると
「…あのね、翔英さん。」
ドキドキしながらも気持ちを伝えようと
私はそっと口を開いた。
『…うん?どうした?』
首を傾げる彼に私は
「…正直恥ずかしいけど
笑わずに聞いて…下さい。」
と、想いを言葉にして伝えた。