【番外編:完結】*花は彼に恋をする*〜その後の2人の夏の愛恋〜

花火の音が何だか遠く聴こえるほど

頭の中が真っ白になりそうなほど

角度を変えながらグイグイ押される唇に

気が遠くなりそうな気持ちを抑えて

彼の浴衣をギュッと掴むと

私の手の上に彼の手が重なった。


『…ここにいるよ。』と

私に教えてくれているみたいに…。


もしかしたら今の私達を

龍太さんは遠くから見てるかもしれない。

後日瑛美香さんから

冷やかされるかもしれない。

私が見ちゃったように

周囲のカップルにも

見られてるかもしれない。


でも、彼が好きで堪らない。

誰に見られようともう構わない。

だって今日は無礼講だもん…。

と、私の心が開き直ったのか

唇が離れるまで私は

打ち上げ花火の音すら気にしないくらい

彼から与えられるキスに応え

ただ、ただ酔いしれていた。


『…まだパーティ途中だけど
このまま……部屋戻ってもいい?』

やがて唇が離れて

逸らす事すら出来ないくらい

彼に熱く見つめられた私は軽く頷いた。


< 21 / 33 >

この作品をシェア

pagetop