【番外編:完結】*花は彼に恋をする*〜その後の2人の夏の愛恋〜
花火の音が何だか遠く聴こえるほど
頭の中が真っ白になりそうなほど
角度を変えながらグイグイ押される唇に
気が遠くなりそうな気持ちを抑えて
彼の浴衣をギュッと掴むと
私の手の上に彼の手が重なった。
『…ここにいるよ。』と
私に教えてくれているみたいに…。
もしかしたら今の私達を
龍太さんは遠くから見てるかもしれない。
後日瑛美香さんから
冷やかされるかもしれない。
私が見ちゃったように
周囲のカップルにも
見られてるかもしれない。
でも、彼が好きで堪らない。
誰に見られようともう構わない。
だって今日は無礼講だもん…。
と、私の心が開き直ったのか
唇が離れるまで私は
打ち上げ花火の音すら気にしないくらい
彼から与えられるキスに応え
ただ、ただ酔いしれていた。
『…まだパーティ途中だけど
このまま……部屋戻ってもいい?』
やがて唇が離れて
逸らす事すら出来ないくらい
彼に熱く見つめられた私は軽く頷いた。