【番外編:完結】*花は彼に恋をする*〜その後の2人の夏の愛恋〜
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無言のまま彼に引っ張られるように
ガーデンから抜け出した私達は
エレベーターに乗って
彼が予約してくれた客室へと向かった。
……ガチャガチャ。
持っていたルームキーで
彼はドアを開けると
急いで私を押し込むようにして
中に入れてドアを閉めた。
自動的にほのかなオレンジ色の電気が
室内についた途端
「……あっ、んんっ!!」
抱き締められながら
体を壁に押し付けられた私は
さっきよりもさらに
熱いキスを彼から与えられた。
「……んっ。」
彼が飲んだアルコールの微かな苦味が
舌を通して伝わると
何だか体が熱く火照りだし
飲んでいないのに
何だか酔ってしまいそうな気分になる。
逞しい筋肉質の腕に強く抱き締められて
角度を変えながら
グイグイと唇を押し付けられた私は
足元から崩れてしまわないように
彼の背中にギュッと両腕を回した。