☆Friend&ship☆ -序章-
「…」
「あ、起きたっちゃ?ヘールメス♪」
ぱっちりと目を覚ましたヘルメスはパチパチ二回瞬きするともう一度気を失った。
「あ!?おい!?」
「だめだなこれは」
「うそん!」
泡を吹いたヘルメスをため息をついて眺めるキング。
ゼウスは頭を抱えた。
「次はもう少し優しくソフトに起こせ」
「んな無茶な!!」
「じゃあ(゚▽゚)/」
「何だそれ!何なんだよ!」
「消えろってことだ。」
「最低!!」
ヘルメス、ヘルメスなら慰めてくれるよね。
そういってゼウスは崩れ落ちた。
「泣きすぎだ。馬鹿」
床に水溜まりをつくりだしたゼウスにキングはまたため息をついた。
「…」
「起きた?」
「…」
「倒れたんだよ。トレーニング?中に」
「…」
「無茶はやめろよ」
「何かが、俺の足を掴んだ」
「気のせいだろう?とにかく休めよ」
「違う」
立ち去ろうとしたキングをヘルメスは止めた。
「お前は、この世にいないはずなんだ」
「疲れてるんだろ。少し安静に…」
「ごまかすな。俺の足を掴んだのは確かに…」
「へ、ヘルメス~!」
「!」
「ああ、立ち直ったな。よかった(v^-゚)」
「キングの、キングのばかぁぁぁ!!!」
「…」
ヘルメスはもう一度眠る。