☆Friend&ship☆ -序章-
「宝物回収終了しました。敵船は沈んでます」

「ご苦労様!!!」

どこからともなく聞こえる声にゼウスが大声で答える。

「えっ?」

驚くイーリス。

「言ったろ?あいつ強いから(笑)」

「でも…」

___いくらなんでもこんなに早く?

「飛び道具使いだからさ。知ってると思うけど悪魔だし」

「…程度が分からない…だって、いくら弱くても敵船を一人で打ち取るなんて」

「?」

訳が分からないと言いたげにゼウスはキョトンとした。

「ま、常人のお前には分かんないか(笑)」

「…」

むくれたイーリスはふんっとそっぽを向いた。

「タナト~ス!一旦降りてイーリスに船内の案内!よろ~♪」

「…了解しました。すぐ向かいます」

___ファン…

「!?」

「あー…今のは魔法陣。移動手段だな、うん」

「…船内の案内じゃないのか」

「そー(笑)でもその前に勝手を説明した方がいいか」

「まあ、大抵の人間は魔法のことは知っていても見たことはないか」

「しゃーないしゃーない(笑)」

ゲラゲラ笑い出したゼウスを一瞥し、タナトスはイーリスに手をさしのべた。

「来い。歩きながら説明する」

「は…はい…」

何か違和感を感じながらイーリスはタナトスの漆黒の手袋を掴んだのだった。
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