☆Friend&ship☆ -序章-
「お帰りなさいませ」
ホテルに着き、タナトスは最上階のキーを受け取り、エレベーターで上がっていった。
「…」
___どれもこれも全てゼウスのせいなんだ…
何しろ今もゼウスが後ろから凄い視線でタナトスを射る。
小さな箱は二人だけの空間。
ガラスに反射したゼウスの視線でタナトスは目がつぶれそうだった。
「なあタナトス、お前、俺のこと嫌いなのか?」
「…なぜそうなる」
「別に。ちょっと不安だっただけ。違うならいい」
「…何を不安がることがある。お前を嫌うやつなんているものか」
「…………居るさ…」
「……」
___フィン…
「行くぞ」
ゼウス達はエレベーターを降り、ホテル内でもっとも豪華な部屋へと入った。