杉下家の平和な日常~姉編~
ベッドに転がったまま彼との写真やメールを読み返す。

どのやり取りも思い出が溢れていて、やっぱり好きだなぁと感じる。

でも、父と母みたいにお互いの揺るぎない一番を確信するのは難しい。

自信もない。

今日一緒にいた女の子、可愛かったなぁ。

もしかしたら、一番は奪われてしまうかもしれない。

想像しただけでぽろりと涙がこぼれた。

ましてや、最後のメールが、『ごめん』で終わってる。

ああ、別れるのを想像するだけでコレって重症だ。
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