君の名を呼んで 2
私は真っ直ぐに要を見つめて、口を開いた。
「要は確かに大事な仲間だったし、大好きだった。けど今私が一緒に居たいのは皇なの」
「だけどその城ノ内さんは、雪姫の傍に居ない」
要の言葉はまっすぐすぎて、私の胸を深くえぐる。
ジリジリと沸き起こっていた、胃の痛みが増した。
「彼はお前と、あのコと、どっちが大事なんだろうな?」
“あのコ”が誰かなんて、聞かなくても分かる。
ーー私にも、心のどこかにあった想いだから。
「皇は、私を想ってくれてる。大事にしてくれてる」
「“城ノ内副社長”は?」
要がゆっくりと、私を抱きしめた。
痛みに意識が揺らいで、ロクな抵抗も出来ない。
「仕事のためなら、何でもするんだろ?」
言わないで。
「仕事の為なら、あのコを抱くかな」
私は要の手を振り払えなかった。
「雪姫……?」
私が大人しくしているのは要の言ったことを肯定しているのではなく、体調の悪さからだと気づいたのか。
彼は心配そうに私を覗き込んだ。
「顔色悪い。家まで送るよ」
私は首を横に振って断る。
「自分で、歩ける」
これ以上、要に甘えられない。
要が私を好きなら、余計頼っては駄目だ。
私は自分のバッグを掴んで、顔を上げた。
今度は要の胸をそっと押して、彼から離れる。
ふらつく足で彼に背を向けたけれど、もう要は私を引き止めなかった。
「要は確かに大事な仲間だったし、大好きだった。けど今私が一緒に居たいのは皇なの」
「だけどその城ノ内さんは、雪姫の傍に居ない」
要の言葉はまっすぐすぎて、私の胸を深くえぐる。
ジリジリと沸き起こっていた、胃の痛みが増した。
「彼はお前と、あのコと、どっちが大事なんだろうな?」
“あのコ”が誰かなんて、聞かなくても分かる。
ーー私にも、心のどこかにあった想いだから。
「皇は、私を想ってくれてる。大事にしてくれてる」
「“城ノ内副社長”は?」
要がゆっくりと、私を抱きしめた。
痛みに意識が揺らいで、ロクな抵抗も出来ない。
「仕事のためなら、何でもするんだろ?」
言わないで。
「仕事の為なら、あのコを抱くかな」
私は要の手を振り払えなかった。
「雪姫……?」
私が大人しくしているのは要の言ったことを肯定しているのではなく、体調の悪さからだと気づいたのか。
彼は心配そうに私を覗き込んだ。
「顔色悪い。家まで送るよ」
私は首を横に振って断る。
「自分で、歩ける」
これ以上、要に甘えられない。
要が私を好きなら、余計頼っては駄目だ。
私は自分のバッグを掴んで、顔を上げた。
今度は要の胸をそっと押して、彼から離れる。
ふらつく足で彼に背を向けたけれど、もう要は私を引き止めなかった。