重い想われ 降り振られ
『え?何。一体何が巻き起こっているの?』

にこにこと上機嫌の母の後ろ姿を見送り、真理子は掃除を続けた。

掃除を終え、客室に向かおうと廊下を移動していると小林が声を掛けた。

「私、まだ仕事が・・・。」

戸惑う真理子に小林は「いいから。」と、裏庭に散歩に誘われた。

「着物姿も似合うね。」
と小林は真理子に微笑みかける。

二人は景色を眺めた。

「香田さん、少し痩せて綺麗になったね。」

「そんな事ないですよ。小林さんこそ、増々素敵になりましたよ。」

「そう?惚れ直した?いいんだよ。橘じゃなく僕と付き合ってくれても。」

小林が真理子の顔を覗き込む。

真理子はクスクスと笑った。

「香田さんが居なくなって、僕は本当に心配したんだけどね、橘が以外に冷静でさ
取り乱した僕に言うんだよ。香田さんの事は必ず見つけるってね。
橘って言ったら絶対やりきる男だからね。実際香田さん、見つけちゃたし。」
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