重い想われ 降り振られ
含んでいたコーヒーを、真理子に口移しする。

突然の事で動揺し、飲みこんだが口の端から少し漏れ出し
真理子の着ていたブラウスの襟に、小さくシミを作った。

橘は真理子の口の端から零れたコーヒーの跡をペロリと舐め、
「シャワー浴びてくるわ。」と悪戯気に言い、
真っ赤になった真理子を置いて洗面所に向かった。

扉が閉まると同時に、真理子はへなへなとその場に崩れた。

橘が支度を整え出てきた後、二人は一緒に部屋を出た。

ホテルを出て、橘の後を歩く真理子。

ぼーっと歩いている真理子に気が付き、橘は真理子の手を取る。

「どうして・・・こんな事したんですか?」

橘に問いかけた。

「文句は言わない約束だろ。」

返ってきた言葉に冷酷さを感じ、真理子は手を振りほどく。

橘も負け時じと真理子の肩を掴み、横の塀に叩きつける。

真理子を塀に押さえつけたまま、乱暴にキスをした。
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