重い想われ 降り振られ
「では、こちらでご試着をどうぞ。」

ハンガーから洋服を引き抜き、真理子に渡した。

再び真理子は試着室に一人で入り、カーテンを閉めた。

少し広めの試着室で、渡された服に着替えた。

目の前にある大きな鏡には、普段とは違う真理子が映った。

薄い水色のワンピースには、大柄な紺色の花が刺繍されており、
スカート丈も長すぎず短すぎない、膝上。

薄いパステルピンクのジャケットもよく似合っていた。

試着室のカーテンを開け真理子が出てくると、真っ先に女性店員が
「あら。」と声を上げた。

後ろで小林も、満足げに立っている。

「とてもお似合いですよ。」

女性店員が絶賛する。

「この服このまま着て行くから、タグとか外してくれる?」

小林は女性店員にお願いし、すぐにタグを回収してもらった。

店員はてきぱきと、真理子の着ていた服を回収し紙袋に入れた。
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