手の届く距離
意識が浮上したのは名前を呼ばれたから。
まだ身体が自由にならない。
背負われているらしい。
ごめんね、誠さん。
晴香さんの彼氏だからって、友人のことまで面倒見させて。
車のドアが開く音。
車で送ってくれるんですね。
適当に転がしておいてもらっていいですよ。
そんな丁寧に扱ってもらわなくても、家でも雑に扱われてますから。
車に乗せられて、心地よい振動にまたうつらうつらする。
「俺、道案内要員だったんすね!」
すぐ隣から川原の声が上がって、また意識を戻される。
あれ、いつの間に。
一緒に飲んでたっけ?
今何時?
あれ、車?
ココどこ?
川原、未成年なんだからほどほどにしておきなさいよ。
明日学校は大丈夫?
必修落とすと面倒だから、単位だけは気をつけなさいね。
先生によってカラーが違うし、成績もそれによって違うんだから。
明日、起きれるかな。
あれ、カバン持って帰ってきたかな。
揺り起こされるけれど、まぶたが開かない。
そのまま、広い背中に負ってもらって、ごめんなさい。
絶対晴香さんじゃない。
「あら、うちの祥子が、ごめんなさいね」
母親の声に安心した。
家に帰ってきたんだ。
あれ、階段上がってる。
やだ、部屋片付けてあったかな。
「お水持ってくるわ。あと、晴香さんに挨拶しないと。この間のお泊りのことお礼しなきゃ。祥子をよろしくね」
「え、あ、お母さん・・・」
あ、この声、やっぱり背負ってくれてるのは川原だ。
ちょっと待って、お母さん。
そんな風に川原置いていったらかわいそうだよ。
ひどく慎重にベッドに下ろされる。
お兄ちゃんたちに投げ飛ばされているから、乱暴にして大丈夫だよ。
川原、ありがとう。ごめんね、迷惑かけて。
「起きたんすか?」
腕を掴んだまま、川原が聞いてくる。
うん、起きてる。
もう大丈夫。
遅くなるから、早く帰りな。
一応未成年なんだし。
まだ身体が自由にならない。
背負われているらしい。
ごめんね、誠さん。
晴香さんの彼氏だからって、友人のことまで面倒見させて。
車のドアが開く音。
車で送ってくれるんですね。
適当に転がしておいてもらっていいですよ。
そんな丁寧に扱ってもらわなくても、家でも雑に扱われてますから。
車に乗せられて、心地よい振動にまたうつらうつらする。
「俺、道案内要員だったんすね!」
すぐ隣から川原の声が上がって、また意識を戻される。
あれ、いつの間に。
一緒に飲んでたっけ?
今何時?
あれ、車?
ココどこ?
川原、未成年なんだからほどほどにしておきなさいよ。
明日学校は大丈夫?
必修落とすと面倒だから、単位だけは気をつけなさいね。
先生によってカラーが違うし、成績もそれによって違うんだから。
明日、起きれるかな。
あれ、カバン持って帰ってきたかな。
揺り起こされるけれど、まぶたが開かない。
そのまま、広い背中に負ってもらって、ごめんなさい。
絶対晴香さんじゃない。
「あら、うちの祥子が、ごめんなさいね」
母親の声に安心した。
家に帰ってきたんだ。
あれ、階段上がってる。
やだ、部屋片付けてあったかな。
「お水持ってくるわ。あと、晴香さんに挨拶しないと。この間のお泊りのことお礼しなきゃ。祥子をよろしくね」
「え、あ、お母さん・・・」
あ、この声、やっぱり背負ってくれてるのは川原だ。
ちょっと待って、お母さん。
そんな風に川原置いていったらかわいそうだよ。
ひどく慎重にベッドに下ろされる。
お兄ちゃんたちに投げ飛ばされているから、乱暴にして大丈夫だよ。
川原、ありがとう。ごめんね、迷惑かけて。
「起きたんすか?」
腕を掴んだまま、川原が聞いてくる。
うん、起きてる。
もう大丈夫。
遅くなるから、早く帰りな。
一応未成年なんだし。