守花ー私と馬鹿でお人好しなあいつー
「あ、俺図書室行きてぇ」
教室を出ると、葉月が思い出したように言った。
「顔と性格に似合わず本好きだよね、葉月」
葉月と図書室はどう考えても、結び付かない。
けど、意外すぎるけど葉月の趣味の一つは読書。
「青野、上田」
私と葉月が図書室のある二階の廊下を歩いていると名前を呼ばれた。
聞き覚えの有りすぎる声。
担任の笹川先生。
先生と偶然会うとろくなことがない。
荷物持って行かされたり色々。
「お前ら何してたんだ?いつもなら早く帰るだろ」
「計画表書いてたんです。葉月が学校で書くとか言い出したから」
葉月を若干睨みながら言うと、葉月は得意げに笑った。
「俺、真面目だから」
「……なんか腹立つ!」
葉月の背中を思いっきり叩くと、笹川先生が苦笑した。
「お前らなぁ……仲がいいのはかまわないが、授業中にもじゃれ合うのは止めろよ」
じゃれ合ってるつもりはない。というか、いっつも葉月が私に話し掛けてくるんだし。
先生に注意されるのはしょっちゅう。
「つーわけで、お前ら二人とも補習決定」
「ちょっ!そりゃ無いって!」
嫌な予感的中。
「そうよ!全部葉月が悪いんだし」
「お前ー!」
何で欠点をとってもないのに補習なんて受けないといけないのよ。
葉月はいっつもギリギリだから受けなきゃいけないかもしれないけどさ。
「お前たちの補習は全教科だから、休みなんて無いぞ」
「そりゃ無いって!」
「もう嫌……」
笹川先生に何て言ったって、補習は無くならないし減らない。先生は一回言ったことを変えないから。
教室を出ると、葉月が思い出したように言った。
「顔と性格に似合わず本好きだよね、葉月」
葉月と図書室はどう考えても、結び付かない。
けど、意外すぎるけど葉月の趣味の一つは読書。
「青野、上田」
私と葉月が図書室のある二階の廊下を歩いていると名前を呼ばれた。
聞き覚えの有りすぎる声。
担任の笹川先生。
先生と偶然会うとろくなことがない。
荷物持って行かされたり色々。
「お前ら何してたんだ?いつもなら早く帰るだろ」
「計画表書いてたんです。葉月が学校で書くとか言い出したから」
葉月を若干睨みながら言うと、葉月は得意げに笑った。
「俺、真面目だから」
「……なんか腹立つ!」
葉月の背中を思いっきり叩くと、笹川先生が苦笑した。
「お前らなぁ……仲がいいのはかまわないが、授業中にもじゃれ合うのは止めろよ」
じゃれ合ってるつもりはない。というか、いっつも葉月が私に話し掛けてくるんだし。
先生に注意されるのはしょっちゅう。
「つーわけで、お前ら二人とも補習決定」
「ちょっ!そりゃ無いって!」
嫌な予感的中。
「そうよ!全部葉月が悪いんだし」
「お前ー!」
何で欠点をとってもないのに補習なんて受けないといけないのよ。
葉月はいっつもギリギリだから受けなきゃいけないかもしれないけどさ。
「お前たちの補習は全教科だから、休みなんて無いぞ」
「そりゃ無いって!」
「もう嫌……」
笹川先生に何て言ったって、補習は無くならないし減らない。先生は一回言ったことを変えないから。