嘘を重ねて。
「…お母さん」
面と向かってそう呼ぶのはいつぶりなんだろう
もう思い出せない程にその記憶は遠かった
こうして見ると昔より少し窶れた様な気もする
…全く、気付かなかった。
それでも目を逸らさずに母を見つめると
母は静かにポツリと言葉を落とした
「…ごめんなさい。結映」
「え…??」
まさか謝られるとは夢にも思わなかった
また罵られて
傷付けられるのだろう、と。
そう思ってたから…
「お母さんは…私が邪魔じゃないんですか…??」
やっと聞けた。
ずっと聞きたかった疑問。
“愛されてる”って実感はいつしか無くなり
“必要とされていない”って実感ばかり募って。
それでも“要らない”と言われる覚悟は
まだ無かったから…
私はギュッと目を瞑った
「驚いたわ…結映」
「貴方をそこまで追い詰めていたなんて、。」