ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
 


それを見て、ミカコさんもここにいるのではないか……

そんな風に思ってしまった。



一瞬喜びかけたけど、すぐにその考えを否定する。



早く見つけたいという願望から、そんなことを思ってしまっただけ。


私はなんて、おバカな女なのだろう。



馬鹿な考えだと分かっていても、
やっぱり気になって仕方ない。



“一応”“念のため”

自分にそんな言い訳して、門の内側に足を踏み入れた。



壊れかけた門を通る時、

腐食して折れたフレームに、服が引っ掛かってしまった。



ビリリと嫌な音を立て、スカートが破れてしまう。



買ったばかりのスカートなのに、
ツイてない……



でも、パンツは見えていない。

破れたのは裾の方だけ。


チャイナ服のスリットだと思えば問題ないと、言い聞かせた。





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