ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
ムッとしている私の耳に飛び込んだのは、
目と鼻と口が全開になるような、
びっくり発言だった。
「お前がどこのチームにも所属してないのは分かったが、
夏美の全てを知られて、このまま帰すわけにいかない。
金に釣られて、どこかのチームにリークする可能性だってある。
プレゼン大会までの二ヶ月間、
お前の行動を監視する。
仕事中は庶務課の三国が張り付くとして、問題は仕事外だ。
そうだな、お前、俺らの中から一人選べ。
選んだ奴と二ヶ月間、同居生活だ」
「……え、ええええーーっ!?」
驚きと不満の詰まった私の叫びが、せまい会議室に響き渡る。
彼は間違いなく、私が今までに出会った中で、一番の変な男だった。
――――……