ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
 


どこまでもふざけた態度の堂浦さんは、

三国主任に何かを耳打ちした。



大きく頷く三国主任。

頷くと二重顎が、たゆんたゆんと揺れていた。



何かを企んでいそうな二人に、
私と久遠さんは首を捻る。



堂浦さんが、久遠さんの真横に移動した。



「あれれ?久遠ッチの白衣に、変なシミがついてるよ?」



その言葉に気を取られ、久遠さんは背後の異変に気づかない。



久遠さんの後ろには、数メートル下がった位置に三国主任がいて、


ドスドスと走って、白衣の背中に体当たりをぶちかました。



体重100kg超えの三国主任にぶつかられ、久遠さんの体が前に傾いた。



頭だけじゃなく、運動神経も良さそうな久遠さん。


彼なら足を一歩前に出して、持ちこたえることもできそう。



でも堂浦さんが、それを許さなかった。



久遠さんに足払いを食らわせ、
転ばす気満々だ。



< 180 / 453 >

この作品をシェア

pagetop