ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
もしかして私は、癒し系の素質があるのだろうか?
映画のヒロインみたいに、久遠さんの日だまり的存在になっているのだろうか?
つい期待してしまった私だが、案の定というべきか、
付け足されたのは、余計な言葉。
「お前はミカコに似てる。
チビだし、ちょこまか動き回って、まるで小動物だな。
ミカコを連れて来るわけにいかねぇから、代わりにお前が隣にいろ」
赤かった顔色を普通に戻して、
溜息をついた。
なんとなく、オチがある気もしてた。
期待した自分が馬鹿だったということで、怒るのはやめてあげた。
その後、ホストみたいな派手なスーツの堂浦さんがやって来て、
スーツがはち切れそうな三国主任も合流した。
男三人の手には、プレゼン用の資料。
会場の隅で最終確認を始めた。