ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
「あ゙? 何を開ければいいんだ?」
そんな声が聞こえて、目を開けた。
頭が鈍く痛み、顔をしかめた。
自分が今、眠りから覚めたところなのは分かっているが、
周囲の状況を上手く掴めない。
寝ている場所は、どうやらベッド。
天井や壁紙はシックでモダンなデザイン。
ここは私のアパートでも、久遠さんのマンションでもない。
左を見て上を見て、最後に右を見ると、
ハンサムフェイスがすぐ真横にあって、驚いて跳ね起きた。
「なななな、何で……」
シングルベッドでなぜか、久遠さんと一緒に寝ていたみたい。
ベッドの端で、布団を抱えて混乱する私。