ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
ゆっくり近づく綺麗な顔は、今にも唇が触れそうな距離にあった。
「やめて下さい」
黙るのをやめ、やっと言葉を口にする。
でも……
「やめて欲しいなら、怒っている理由を言え」
聞き出すまで彼は、攻撃の手を緩めてはくれなかった。
「言いたくないです」
そう答えた直後に、唇が塞がれた。
上唇を食み、下唇をしゃぶってから、
熱い舌先が中へ入って来ようとする。
歯を食いしばって、それを拒む。
すると、鼻をつままれてしまった。
息が苦しくなり、口を大きく開けてしまうと、
彼の舌先が開いた正門から悠々と侵入し、私の口内で激しく暴れ回った。
たちまち快感が押し寄せて、流されそうになる。
飛んで行きそうな理性の尻尾を必死に掴まえていた。
ダメ……。
このまま、なし崩し的に体を重ねるようなことは絶対にダメ……。