ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
酔って顔が熱いけど、まだ大丈夫と言える状態ではあった。
このアルコール度数高めのカクテルを全て飲み干しても、
きっとふらつかずに歩いて帰れるだろう。
そのことにホッとしていた。
膝に乗せたスマホ画面は、21時57分を表示していた。
これを飲み終えたら、久遠さんにメールしよう。
少し遅くなったけど、これから帰りますと。
ちびちび飲む私の様子をジッと見ていた片岡さんが、
カクテルの三層目にきた時、やっと口を開いた。
「その白い部分は、ヨーグルトベースのカクテルです。
そこだけアルコールは2%。
強くないから一気に飲んでも平気ですよ」
2%なら、ビールの半分以下だ。
酔いがこれ以上回る心配はないだろう。
わずかにとろみのついた白い液体を、言われた通り、最後は一気に飲み干した。