ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
真面目に仕事しながらも、久遠さんの左手だけは私を執拗に攻め続ける。
内ももは特に弱いのに、器用な指先が問答無用で攻撃してきた。
たまらず白衣に両手でしがみつき、口から甘い吐息を漏らしてしまった。
それが更に、久遠さんを調子に乗せる結果になった。
「生産量を増やしたいところだが、醸造タンクが不足するな……。
今稼動中のタンクと空のタンクを……
あ、夏美、悪い。破れた」
何が“破れた"のかと言うと、
パンティーストッキングだ。
「悪い」と言った久遠さん。
でも、ちっともそんな事を思っていない。
破れた小さな穴は、指先で更に大きく広げられ、
久遠さんの手がストッキングの内側に、スッポリ侵入してきた。
調子づくその手は、私の素肌をもてあそびながら、徐々に上昇して行き……
私はたまらず、身もだえる。
吹っ飛びそうな理性の尻尾を必死に掴まえ、叫ぶように言った。
「久遠さん、ダメです!!
ここ会社ですよ!?
お願いですから、家に帰ってからにして下さい!!」