ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
 


真面目に仕事しながらも、久遠さんの左手だけは私を執拗に攻め続ける。


内ももは特に弱いのに、器用な指先が問答無用で攻撃してきた。



たまらず白衣に両手でしがみつき、口から甘い吐息を漏らしてしまった。



それが更に、久遠さんを調子に乗せる結果になった。




「生産量を増やしたいところだが、醸造タンクが不足するな……。

今稼動中のタンクと空のタンクを……

あ、夏美、悪い。破れた」




何が“破れた"のかと言うと、
パンティーストッキングだ。




「悪い」と言った久遠さん。


でも、ちっともそんな事を思っていない。


破れた小さな穴は、指先で更に大きく広げられ、

久遠さんの手がストッキングの内側に、スッポリ侵入してきた。



調子づくその手は、私の素肌をもてあそびながら、徐々に上昇して行き……

私はたまらず、身もだえる。



吹っ飛びそうな理性の尻尾を必死に掴まえ、叫ぶように言った。




「久遠さん、ダメです!!

ここ会社ですよ!?

お願いですから、家に帰ってからにして下さい!!」




< 451 / 453 >

この作品をシェア

pagetop