君から好きを引き出す方法
「やっ・・・、玄!ヤメテ・・・」
「・・・・結構、・・・胸あるんだな美咲・・」
なんとか離した唇で静止を求めても玄は妖艶な笑みを浮かべるだけで、服の上から触れていた手はスルリと服に侵入して下着の上から胸の感触を楽しみだす。
誰かにこんな風に体を触られる事なんか勿論なくて、募る恐怖心や羞恥心で体が震える。
ヤダッ・・・・。
こんなつもりじゃなかった。
体に感じる玄の体重と熱が嫌にリアルで、男の人なんだとこんな時に再確認してしまった。
玄の唇が私の首筋をなぞるように滑って胸元に移動する。
ゾクゾクと背中に何かが駆け上り完全に心が怯んでしまった。
「は・・・る・・・。嫌ぁ・・・」
抵抗する手は玄の腕や身体に押さえこまれて、私の唯一の言葉の抵抗も虚しく空に響く。
とっくに流れ出している涙が頬を伝ってシーツに染み込む。
なんで、
玄と出会ってしまったんだろう。
思った事が後悔なのか何なのか、理解するより早く感じた体への違和感にそれはかき消されてしまった。
急に冷やりと空気に触れた肌が身体がビクリと反応する。
玄の手が私の服と下着まで一気に胸の上にめくり上げ裸を見られた羞恥心と行為への恐怖に身体が震える。
「や・・だ・・・、玄っ・・・」
私の羞恥でさえ扇情的な空気を高めるものの様に玄は小さく口元に弧を描いた。
「んっ・・・あっ・・・・」
なんの躊躇もなく私の胸を刺激する玄の舌先によく分からない感情と熱が頭と身体を占めて、意識もしない声が零れて体が熱くなる。
ダメだ。
おかしくなっちゃうよ。
「・・・っ・・、はっ・・、ん・・・」
声と息が薄暗い寝室に妖しく響いてしまう。
執拗に刺激されるそれにどんどん体が熱くなってしまい、気持ちいいのかもしれない。とさえ思う。
だけど、
やっぱり嫌だよ・・・・。
気持ちも絡まないこんな行為は絶対に間違ってる。
そう思ったら一気に涙が溢れて零れた。
「・・・・は・・る・・・・恐いよ・・・・」
涙で掠れた声は小さすぎて玄には伝わらないと思った。