君の世界


保健室には誰もいなかった。

「どうせ午後から体育だからなぁ…」

いくつかの資料を机に置いて、奥のベッドに寝る。


ガラッ


「飯島!…マジで寝てるょ…寝るの速すぎだろ?お前の焼そばパン誰が食うんだよ…」

幸雄は眠っている僕の顔を見ながらパンを食べたなんて知らず
僕は夢すら見ない眠りを堪能していた。


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