full of love~わが君の声、君の影~

――それから2ヵ月後。

「で、今度のライブにご招待したと」
「おう!バック(ステージ)にも招待しちゃった♪」
「何がしちゃった♪だよ」
「高木今日子さん37歳 看護師ではありませんでした~」
「おー10個上。ギリ射程距離内だな」
「ベテラン看護師でもないのにあの落ち着き感・・やはり大人の女性ならではなんでしょうか・・」
「なんだそのナレーター口調;・・お前年下好みじゃなかったか?」
「お前は運命の出会いにしたかったみたいだけど、彼女子持ちだから」
「既婚者か」
「そう」
「な~んだつまんねえ」
椅子ごとクルッと後ろを向く神島。

「残念だったな」
神は俺の恋愛にことあるごとに首を突っ込みたがる。

それを作詞や作曲のイメージにするのだというが
明らかに面白がってるだけだ。
そんな奴の期待を裏切れてざまーみろだ。

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