full of love~わが君の声、君の影~
「!」
「ごめん・・無理するなって強がるなって偉そうに言っておきながら俺がそうさせているよね・・」
「・・・」
「ごめん・・今日子さんは何も悪くないから・・ただその・・俺今日子さんの声が好き過ぎるせいだから」
こんなことわかってもらえるだろうか・・
「その・・キスした時の今日子さんの声が・・その・・色っぽ過ぎて・・つうか・・そのお・・あのまま続けてたら・・俺・・止められなかったっていうか・・」
ああやっぱり上手く言えない。
「ごめん訳わからないよね・・あきれるよね・・」
「大丈夫だよ」
「え?」
「大丈夫。あきれたりなんかしないよ」
「今日子さん・・」
今まで聞いた声で1番優しくて穏やかな声。
彼女は俺の腕をそっとつかむ。
「だってそれってわたしのこと・・女扱いしてくれてるってことでしょ?」
「え?」
「もうずっと女業してなかったから・・自信なくって・・;だからそれってイイことだよね?」
「もちろん!」
俺はぎゅうっと彼女を抱きしめた。
「良かった・・」
「良かった・・」
2人の声が重なり思わず噴き出す。
あはははは
さっきから温め終わったよー早く開けれーと電子レンジが鳴っている。