full of love~わが君の声、君の影~
まもなく2時になろうかという時に家の前に車の停まる音がし、神が入ってきた
暗いリビングにいる俺に気づきビクッとする
「な、なんだ暗いからもう寝たのかと思ったよ・・」
と電気をつける
くそっさっきと全然顔つきが違う
「スッキリした顔しやがって!上手くやったのか?」
「何が」
「咲ちゃんに決まってるだろっ上手くや・れ・た・の・か?」
さっきからいくら飲んでも酔えないと思っていたのに急に酔いがまわったか?
「・・・」
神は答えず冷蔵庫から勝手にビールを出し勝手に俺の前に座りビールをグビグビ音をたてて飲んだ
その姿に俺の頭に血がのぼる
「は!そうかそりゃあのども渇くよなあ」
神は黙ったままだ
その様子が余計に俺の勘にさわった
「どーせくっつくんなら今日子さんのいるうちにしろよな!どれだけ今日子さんがお前たちのこと気にして・・・」
ぐ、泣きそうだ
だがこいつの前で泣きたくない
「いいよなお前たちはこれからだもんな!いいよなお前たちは・・ホントに・・」
「悪い。こんな時に」
ようやく神が口を開いた
らしくない神の潔さに
ダメだ
涙があふれ出した
違う
2人が上手くいってくれて本当は嬉しい
嬉しくて嬉しくてたまらないはずなのに。