full of love~わが君の声、君の影~

墓のそばの大きな桜の木に声をかけた
「終わったよ」

そこからふわりと今日子さんが降りてくる
「俺、上手く話せてた?」
『うん!すごくカッコよかったよ』
「ホント?」
『うん!惚れ直した♪』
「マジで!超うれしい♪」

俺たちは笑いあった
今日子さんは自分のお墓の前で
俺は愛する人が眠るお墓の前で


俺たちは彼を許したわけではない
けれど
彼の謝罪にウソがなかったように
俺がかけた言葉にもウソはなかった

これでうつむいてばかりだった顔を
少しだけ上げることができるようになった気がする

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