full of love~わが君の声、君の影~

夕食中も晴喜はよくしゃべった
でもほとんど食べていない
一通り鍋が終わったところで
俺は彼女を送っていくこととなった

晴喜が言う
「咲ちゃんありがとうね、俺のことならもう大丈夫だからさ」
彼女の心配げな表情は変わらない
「いこうか」

車中静かだった
適当につけたFMの適当な曲だけが2人の間を流れ
車のキ―につけられたストラップが揺れる
6年前のライブの時に彼女からもらったシルバーのプレートがついている

携帯につけると晴喜とおそろいで恥ずかしいから
プライベートでしか使わない自分の車のキーにつけておいた
ずっと取ることができずそのままだった

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