full of love~わが君の声、君の影~
やばい柄にもなく緊張してる
何から話そう
そう葬儀が終わってからずっと考えていた
なのに考えがまとまらない
気持ちは決まっているのにどう伝えたらいいのかわからない
と逡巡しているうちに
「あっここです」
近ぇ
「ありがとうございました」
彼女がドアを開けようとする
とっさに俺は彼女の腕をつかむ
「待って」
驚いた彼女が俺の顔を見る
今日初めて彼女の顔を正面から見た気がする
胸の鼓動が速くなる
間が怖い
早く何か言わなければ
「俺とつきあってくれませんか?」