full of love~わが君の声、君の影~
携帯置いてくりゃ良かった;
つかんだままトイレに駆け込んだから音が丸聞こえだ。
「だ、大丈夫?ねえ大丈夫?」
ああ最悪;
「ねえ大丈夫なのねえねえ?」
「すびません・・」
「具合悪いの?言ってよ気持ち悪いの?熱はないの?」
すっげー心配してくれている。
どうしよう?嬉しい。
どうしよう?甘えてもいいのか?
「朝起きたらなんか・・熱出てて、頭と体が痛いんです・・」
「インフルエンザじゃない?予防注射した?」
「ええ一応。」
「薬はある?飲んだ?」
「いやあ・・どこにあったっけ・・?」
「住所教えて」
「は?」
「住所よ。ネットで調べて行くから。どこ?」
「いやそんないいっすよ・・」
「行くから。ほら住所」
毅然とした強い口調にあっさり折れた。
「いつも飲んでる風邪薬とかある?」
「いや特に・・」
「じゃあ適当に持って行くよ。あと冷えピタと・・おかゆ食べられる?」
「食欲はあまり・・」
「嫌いじゃない?」
「キライではないです・・」
「他には?何か欲しいものある?」
と一気にまくしたてて彼女の電話はきれた。
はあああ。やっぱり彼女の声は落ち着く。
初めて会った時と変わらない。
彼女が来てくれる・・
ホッとしたのか急に眠くなってきた。