薬指の約束は社内秘でー婚約者と甘い生活ー【番外編】
『それはもしかして……』
婚約の報告をした時に、松田課長が知っていたあのことをゆりえさんも知っていたのかもしれない。
私の呟きに、彼女はいたずらっぽく笑った。
ゆりえさんの話をぼんやりと思い返していたら、「どうした?」と低い声が私の思考を引き戻してくれる。
「なんでもないよ……」
小さく笑って、ソファに並んで座る優生の胸にそっと体を預けると、ソファに置いた私のショルダーバッグから微かな振動音が響いた。
「鳴ってるぞ?」
「うん。お父さんかな?」
体を起こしてショルダーバックからスマホを取り出すと、液晶画面には父と同じ着信メロディーにセットしていた弟の大地の名前があった。
婚約の報告をした時に、松田課長が知っていたあのことをゆりえさんも知っていたのかもしれない。
私の呟きに、彼女はいたずらっぽく笑った。
ゆりえさんの話をぼんやりと思い返していたら、「どうした?」と低い声が私の思考を引き戻してくれる。
「なんでもないよ……」
小さく笑って、ソファに並んで座る優生の胸にそっと体を預けると、ソファに置いた私のショルダーバッグから微かな振動音が響いた。
「鳴ってるぞ?」
「うん。お父さんかな?」
体を起こしてショルダーバックからスマホを取り出すと、液晶画面には父と同じ着信メロディーにセットしていた弟の大地の名前があった。