薬指の約束は社内秘でー婚約者と甘い生活ー【番外編】
付き合うようになってからしばらく経つというのに、こんな風に囁かれるだけで心臓は煩く音を刻み、熱に浮かされたように頭が縦に動いてしまう。

首筋を滑らす柔らかいキスが鎖骨へ落とされていくと、これから始まる甘美な予感に胸の奥がキュッと高鳴ってしまい。

いや、いやいやいやー! 
ときめいてる場合じゃないったら、私!!


「優生っ。そうじゃなくって!」

熱も心配だけど、『土曜で休みのはずだったけど重役会議が入ったから早く起こしてほしい』と頼まれて、優生のマンションに泊まっていたというのに。

でも結局、目覚ましが鳴る前に優生は起きちゃってたみたいだけど……。

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