薬指の約束は社内秘でー婚約者と甘い生活ー【番外編】
昨日遅い時間まで会議資料に目を通していた横顔を思い出し、重なりあう胸板を押し返そうとする。でもそれをする前に、私の内腿を滑り出した指先がピクリと動きを止めた。
よかった。まぁ、優生が会議を忘れて暴走するわけないよね。
ホッと息をつき組み敷く腕から逃れようと体をよじると、少しだけ体を起こした彼の瞳に何やら挑発的な色が滲んだ気がした。
えらく含みのあるそれに、なんだかものすごーく嫌な予感なんですが……。
「愛がこうしてほしいっておねだりするなんて、珍しいな」
予感的中とばかりに、ふっと鼻で笑われて息をするのを数秒忘れる。
「えぇ!? 違っ――んッ……」
全力で否定しようとした言葉ごと唇にさらわれ、強引に膝を割り入り込んだ指先は太股を滑らせていった。
よかった。まぁ、優生が会議を忘れて暴走するわけないよね。
ホッと息をつき組み敷く腕から逃れようと体をよじると、少しだけ体を起こした彼の瞳に何やら挑発的な色が滲んだ気がした。
えらく含みのあるそれに、なんだかものすごーく嫌な予感なんですが……。
「愛がこうしてほしいっておねだりするなんて、珍しいな」
予感的中とばかりに、ふっと鼻で笑われて息をするのを数秒忘れる。
「えぇ!? 違っ――んッ……」
全力で否定しようとした言葉ごと唇にさらわれ、強引に膝を割り入り込んだ指先は太股を滑らせていった。