薬指の約束は社内秘でー婚約者と甘い生活ー【番外編】
向けられる柔らかい微笑みから優生の愛情が痛いほど伝わって、今にも零れそうな熱を目の奥へ引っ込める。息を少し吐き出してから、グラスを右手に取った。
「それじゃぁ。二人の門出に……」
「まったく面白みもなく、ありきたりだな」
真顔で返されて、「うっ」と声を詰まらすと、「悪くはないけどな」と意地悪に返された。
そのあと時間をかけて、見た目だけではなかった極上の料理を堪能し、ソファに移動してワインを味わう。
ほろ酔い気分のまま、ソファに体を預ける優生の横顔を見つめていたら、視線に気づかれてしまった。
「どうした?」
顔を斜めに傾けてきた優生に少し体を預けて、笑いながら答えた。
「いま、すっごく幸せだから。だから私も……、これから優生を幸せにしたいなって思って」
シラフでは絶対に言えそうもない言葉。
お酒のせいにして素直な思いを口にしたら、口角を引き下ろす前に柔らかく唇を塞がれる。
そんな不意打ちのキスは、付きあってから数えきれないほど重ねてきた。
でも、彼の奥さんになったいまも、これからもきっと、慣れそうもない。
胸の奥がキュッと締めつけられ、鼓動が静かに脈打ち始める。
音もなく重なった唇が静かに離れ、まぶたをそっと上げると、私を見つめる優生の瞳がいつになく優しげで、またトクンッと心臓が幸せの音を立てた。
「それじゃぁ。二人の門出に……」
「まったく面白みもなく、ありきたりだな」
真顔で返されて、「うっ」と声を詰まらすと、「悪くはないけどな」と意地悪に返された。
そのあと時間をかけて、見た目だけではなかった極上の料理を堪能し、ソファに移動してワインを味わう。
ほろ酔い気分のまま、ソファに体を預ける優生の横顔を見つめていたら、視線に気づかれてしまった。
「どうした?」
顔を斜めに傾けてきた優生に少し体を預けて、笑いながら答えた。
「いま、すっごく幸せだから。だから私も……、これから優生を幸せにしたいなって思って」
シラフでは絶対に言えそうもない言葉。
お酒のせいにして素直な思いを口にしたら、口角を引き下ろす前に柔らかく唇を塞がれる。
そんな不意打ちのキスは、付きあってから数えきれないほど重ねてきた。
でも、彼の奥さんになったいまも、これからもきっと、慣れそうもない。
胸の奥がキュッと締めつけられ、鼓動が静かに脈打ち始める。
音もなく重なった唇が静かに離れ、まぶたをそっと上げると、私を見つめる優生の瞳がいつになく優しげで、またトクンッと心臓が幸せの音を立てた。