薬指の約束は社内秘でー婚約者と甘い生活ー【番外編】
そう言って指輪を外そうとする優生の手にそっと触れて、『外さないで』と目で訴えたら柔らかい笑みを返された。

「さっき言ってた、愛が俺を幸せにしてくれるって……。いまから、やってみる?」

そう言った優生は、試すような仕草で触れ合ったばかりの私の下唇を親指でなぞり上げる。

そんな意地悪な『おねだり』にさえ、トクンッと跳ね上がってしまう心臓が本当に悔しい。
でも、こうして触れ合える喜びを伝えたいって思うから――。

自然と沸き上がる想いに導かれるように、私を見下ろす優生の首の裏に手を回す。

時間をかけて愛撫をしてくれたせいか、少し汗ばんでいる体を引き寄せると、自分から深くキスを求めた。

こんな感じでいいのかな?

絡み合うようなキスを重ねてから、そっとまぶたを開くと、「まだ足りない」と、クスリと笑った優生に唇を押し当てられる。

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