青空の下月夜に舞う
バタバタと走る音。

バン!!!と開かれたのは脱衣場の扉。
直ぐ様開くお風呂場の扉。
冷気が流れ込む。


「麻衣?!……あぁ?響くん?!」


現れたのは祐也。
私は壁を向いてるから分からないけど、声が祐也だ。


「何があっ……」


「祐也、バスタオル取って」

慌てる声。
そんな祐也にバスタオルを要求したのは私。


これだけ言っても動かないんじゃ、もういいよ。


「背中。向けてよ。それぐらい出来るでしょ。二人とも」


私の声に、祐也は背を向け、響は顔を壁に向けた。

渡されたバスタオルを体に巻き付け、


「世界が自分中心だと思うなよ」


響に捨て台詞を吐いて、お風呂場の扉を閉めた。



背を向けてくれているままの祐也を尻目に、部屋着を身につけ、横を無言で通りすぎた。
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