青空の下月夜に舞う
「おい……っ」
祐也の声を無視して、部屋へ足を向け、扉を閉める。
カチャリ。
ドアノブの音が耳に届くと、体の力が抜けてその場に座り込む。
「はぁ……、はぁっ………は、……ふぅ……」
震える体を自分で抱きしめる。
暫くすると落ち着き、自分の拳を見ると、僅かに赤く。
よく髪を拭いていないせいで、床にポタポタと、雫が垂れるのを視界に捕らえた。
その時。
――ガチャ……
「え……?」
「お前無視すんなよ」
いきなり背にしていた扉が開いて。
間抜けな声と、鍵をかけてなかったのか、と。
いっぱいいっぱいだった自分に呆れた。
中に入ってきた主は、私の前に回り、「チッ」と小さく舌打ちをして、部屋を出ていく。